昔風呂屋は情報発信の中心地として考えられていました。地元の人が集まり風呂あがりに皆で日々のことを語りあったといいます。やはりお互いが裸で会うからかだろうか、人と人とをつなげ、ネットワークを築き上げる上でも格好の場所だったそうです。風呂屋とは、ただ単に風呂へ入る場所というものではなく、情報を得、ネットワークを築き上げる、そんな場所だったのだと思います。

2015年までに日本全国の90パーセントの風呂屋が潰れて無くなるといわれています。 突き抜けるような高い天井。カラーンというリバーブの効いた気持ちのいい音。もくもくと湧き上がる湯気のせいか全体がとても暖かく感じられます。 コミュニケーションが希薄になったといわれる昨今、こういった風呂屋のような存在を見逃していいものだろうか？風呂屋文化を生活の中から捨て去ってもよいものだろうか？ 風呂屋からは、テレビやネットから手に入る情報とは違う、人と人との温もりのある交流、そういったコミュニケーションがこれからも生み出されていくのではないか。そんな可能性が今でも存在しているこを信じ、我々はここ「弁天湯」から様々な情報を発信していきたいと思い、「風呂ロック」というイベントを人々の交流のをきっかけと考え、活動しております。
イラブ社